構造用金物の話

木造の在来工法での筋交いとは、上記の写真のような

部分を言いますが、この筋交いを取り付けいる端部が

近年、大きく変化しております。

当然、最終的には見えなくなってしまう部分なので

確認は出来ませんが、中間検査で第三者機関が

現場確認してチェックする体制になっていますから

ご安心ください。

筋交いの端部には、筋交い自体を取り付け金物

筋交いプレートがあります。上の写真の筋交い部分の

金物がそれです。

このプレートは、専用のビスで取り付けてあり、本数も

決まっています。

また、写真の柱の根本部分からボルトが出ていて

金物が柱についていますが、これはホールダウンアンカーボルト

と言って、地震時に柱が基礎や土台から引き抜けないように

補強しています。なので、筋交い部分に多く使用されます。

また、写真のように1階の柱と2階の柱を緊結している

金物もホールダウン金物として使用しています。

以前は、この部分の角柱は、通し柱と言って1本の柱で

1階から2階、そして小屋組まで届く6Mほどの柱を使用

していました。それが強いと思われていました。

しかし両サイドから床の梁が突き刺さるので、柱の側面に

加工穴を施工することで、柱が地震力に対して弱くなることが

分かってきました。

近年は、柱を1階と2階で分けて金物で補強する方法が、一般的

となっています。

補強の金物も、大きな地震が来るとみなおされて、進化を続けています。

今、私共が良いと思っているものも数年後には、もっと性能が良い

物に代わっているかも知れませんね。

在来工法といっても、補強方法は最新の補強となっているのです。